「結婚式」というワードから連想する儀式は人によってそれぞれだと思いますが
- 牧師さんの問いかけに応える誓いの言葉
- 指輪の交換
- 誓いのキス
- 聖歌斉唱
などを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
今ある一般的な挙式のプログラムはキリスト教の結婚式にならったもの。
そんな挙式に対して、こう思った事はありませんか?
キリスト教じゃないし神様を信仰しているわけじゃないのに神様に愛を誓うってどうなの?
そう。日本で結婚式を行うほとんどの人がキリスト教を信仰していません。
それなのに結婚式の時だけ神様に愛を誓うっておかしいって思った事はありませんか。
他の人は良いけど、自分が結婚式を行う時に神様に誓うのは何だか気持ちが悪いな、というそこのあなた!
実は神様に向けて愛を誓わない挙式スタイルがあるのです。
それが来てくれた参列者に誓いを立てる「人前式」というスタイル。
人前式は結婚式のキリスト教式に違和感を持つ人に是非おすすめしたいもの。
こちらの記事では人前式とは何なのか。どんなプログラムなのか。
取り入れたいおすすめの演出と共に人前式のアレコレをご紹介していきます。
<こんな方におすすめ>
・神様ってピンと来ない
・参列した結婚式の挙式で眠くなった
・かしこまった雰囲気はゾワゾワしちゃう
人前式って何?
人前式とは、神様に向かって愛を誓うのではなく、
その場に集まってくれた参列者に誓いを立て、結婚の証人になってもらう挙式スタイルです。
キリスト教式の場合は式の進行を行うのは牧師さんですが、
人前式では司会者が進行を務めます。
また式場によっては入場や退場のBGMも自由に決めることができます。
賛美歌ももちろん歌いません。
プログラムもキリスト教式とは違い決まっていないので自由なアイデアで式を行うことができます。
人前式の基本的なプログラム
基本的には決まりがない人前式のプログラムですが、
基本的な流れは以下になります。
新郎入場
↓
新婦入場
↓
結婚の誓い(誓いの言葉を読み上げる)
↓
指輪交換
↓
誓いのキス
↓
結婚証明書へのサイン
↓
ゲストからの承認をもらう
↓
新郎新婦退場
聖書の朗読や賛美歌の斉唱などがないため、キリスト教式よりシンプルな内容となっています。
プログラムの構成は自由で良い
上記でご紹介したのは、あくまで一般的なプログラム。
ゲストの前で誓いを立てること、そしてゲストに承認してもらう演出さえ入っていれば自由にアレンジが可能です。
やりたくない演出は全てカットでも良いですし、もちろんやってみたいなと思っていた儀式をプラスしてもOK。
そう人前式のプログラムに決まりはほとんどないのです。
だからこそ、2人の趣味や好きなことをイメージした演出を取り入れたり、かしこまり過ぎない雰囲気の挙式にすることもできます。
また他の人と一緒のことはしたくない!というカップルにも自由度の高い人前式はおすすめなのです♪
2人らしい式が叶う!人前式のプログラム例
自由にアレンジが可能といっても実際にどんなことをやることができるのかピンと来ない方も多いはず。
なので、人前式ではどんなことができるのか。
様々なプログラムのアレンジ例やおすすめの演出、花嫁さんが実際に取り入れたオリジナルの演出をプログラムごとにご紹介します!
入場
キリスト教式では、まず牧師の先生が入場し、次に新郎。
そして新婦は父親や母親など家族と入場し、祭壇前で新婦を新郎に託すという演出が一般的です。
人前式でも、入場だけはしっかりやりたい!という思いからキリスト教式と同じような入場をする方も多いですが、こんな自由なアレンジも可能です。
新しい家族で手を繋いで♪
子供と一緒に結婚式を行う家族婚では、新郎新婦、そしてお子様3人で入場するスタイルはいかがでしょうか。
お子様が真ん中なので、腕組みではなく手を繋いで入場するスタイルです。
新たな家族をお披露目するという目的も兼ねた結婚式にはぴったりの演出。
子供と一緒の演出で会場の雰囲気も和みます♪
新郎も両親と一緒に入場
新郎、新婦共に両親と一緒に入場するというスタイルを取り入れる方も。
まずは新郎が両親と腕を組みバージンロードを歩き、その後新婦も両親と腕を組み3人で歩みます。
祭壇の前で、両家両親が握手。そして新婦は新郎の手を取り祭壇を登ります。
新婦の両親だけではなく、新郎の両親にもスポットライトを当てたい!という方におすすめの演出です。
誓いの言葉
キリスト教式の誓いの言葉は、牧師さんの後に続き「誓います」と宣誓するのが一般的。
でも人前式ではオリジナルの言葉で誓いを交わすことができます。
演出がキリスト教式より少ない人前式ではメインとなる「誓いの言葉」の演出。
この演出の見せ方で、挙式の雰囲気が決まる場合もあります。
2人でオリジナルの誓いを朗読
自分たちで考えた2人らしい誓いの言葉をゲストに向けて読み上げる演出。
内容はどんなものでも問題ありませんが、きっちりとした真面目系な誓いの言葉の方もいれば、笑いを誘うおふざけ系の誓いの言葉を用意するカップルも。
また新郎新婦がお互いに、決めた誓いを読み上げる方法を取り入れている方もいます。
ゲストから問いかけてもらうドキドキの誓い
参列者の中から数人、代表者を選びその代表者が牧師さんのように新郎新婦に問いかけ、
その問いに対して「誓います」と宣誓するというスタイルも人気です。
ゲスト参加型の演出がしたい!という方にはおすすめの演出。
問いかけの内容は新郎新婦に知らされないことが多いため、新郎新婦もドキドキしながら本番を迎えられることもできます。
ここで友人を選ぶとお笑いモードに、両親など親族を選ぶと感動的なシーンになることも(もちろん人によりますが。笑)
2人をよく知る人たちの問いかけだからこそ、嘘のないリアルな結婚の誓いになります。
指輪の交換
キリスト教式といえばおなじみの指輪の交換。
お互いに指輪を贈りあうことが永遠の愛を誓うことの証明ともされています。
そのためキリスト教式を行う場合、結婚指輪の準備はマスト。
挙式に間に合うように用意をしなければなりません。
しかし今の世の中、結婚指輪を付けないという人も少なくないこともあり挙式のためだけに用意するという方たちも。
それはあまりにももったいないですよね。
でも、人前式ではそんな必要はありません。指輪交換の演出自体を無くすこともできるのです!
もちろん代替えの演出を用意する方たちもいますので、人気の演出をご紹介します。
婚約指輪のお披露目演出
結婚指輪はしないけど、婚約指輪はプロポーズのために特別なものを用意した。
という方におすすめな婚約指輪のお披露目の演出。
新郎が新婦に指輪をはめ、それを参列者にお披露目します。
気分は芸能人の記者会見の指輪のお披露目シーン♪
ロマンチックな新郎さんであれば、ここでプロポーズの再現を行う方もいます!
指輪以外のアイテムを交換
指輪ではない別のものを交換する演出も人気。
普段1番身に着けるもの、例えば腕時計や他のアクセサリーなどを交換する例も。
また個性的な例としては
スニーカーの交換やメガネの交換を人前式で行った方もいます!
誓いのキス
ロマンチックな誓いのキスのプログラムですが、これをやりたくないために結婚式をしたくない!という人も意外と多いのが現実。
キリスト教式ではなかなかプログラムのカットは難しいですが、人前式ではやらないと選択肢もOK!
また誓いのキスに変わった他の演出に変更も可能です!
仲良しカップルにおすすめ誓いのハグ&握手
誓いのキスは私たちとは違う気がする、という友達のような新郎新婦におすすめの演出。
それが「誓いのハグ」や「誓いの握手」です。
これからもよろしくという誓いを込めてハグや握手をすることで会場が盛り上がります!
ドラマチック大好きの人は誓いのキスをもっと印象的に♪
もちろん、誓いのキスは絶対!ドラマチックなことがしたい!というカップルもいると思います。
そんなカップルにおすすめなのは
女性を抱えてキスをする、情熱的なハリウッドキス♡
まるで映画のような誓いのキスのシーンは盛り上がること間違いなしです♪
また、挙式中の誓いのキスはカットし退場時、扉が閉まる瞬間に扉の先で2人でキスをするクロージングキスを取り入れる方もいます!
証明書へのサイン〜承認をもらう
結婚証明書の演出の流れとしては、2人で証明書へのサイン。
サインした証明書をゲストに見せ拍手をもらうことで結婚の承認をしてもらう。
という流れになりますがここは人前式において大事な見せ場。
様々なセレモニーを取り入れている方がいます!
人気のウェディングツリーの演出
とても人気なウェディングツリーの演出。
葉っぱの描かれていない木のイラストに、結婚を承認するという意味を込めてゲストに拇印やハンコを押してもらい、
最後にそのイラストに、新郎新婦がサインと拇印を押し世界に1つだけの結婚証明書が完成。
こちらを挙式でお披露目し拍手をもらうという演出です。
アレンジ方法も豊富で、例えば結婚に大切なことをゲストに問う方法。
スタンプの色ごとに意味合いを決め、自分が1番大切だと思うことのカラーのスタンプを押してもらう方法や、
一言お祝いメッセージを添えてもらう場合。
またツリーではなくバルーン型やリース型のイラストを用意する方もいます♪
証明書代わりになるものであれば何でもOK!
結婚の証明書は紙でなくてももちろんOK!
例えば、ウェディングドロップ。
用意したフレーム内にメッセージが描かれたチップを1つ1つ入れてもらい、最後に新郎新婦のドロップを入れ証明書の代わりにするという演出です。
また新郎新婦が違う色の砂を1つの容器に流し込みサンドアートを完成させるサンドセレモニーや
新居に植える植物の苗に2人で水を注ぐ水合わせの儀などを行う方も。
ゲストにも手を加えてもらう方法、新郎新婦だけで行う儀式でもどっちでもOKなので、2人にぴったりの演出を見つけてみてください♪
退場
退場シーンはキリスト教式でも比較的自由なことが多いもの。
定番のフラワーシャワーはもちろん、バブルシャワーやフェザーシャワー。
様々な演出が行われています。
ですが人前式ではもっとカジュアルな退場を行うことも可能です!
ゲストのアーチの中を通って退場
全員参加で楽しいことをしたい!という人におすすめなのは
ゲストに手でアーチを作ってもらい、その中を退場するという方法!
アーチを作るゲストもくぐる新郎新婦もみんなが笑顔になる退場アイデアです!
お姫様抱っこで退場
ロマンチックな雰囲気が好きな方に勧めたいお姫様抱っこでの退場演出。
ウェディングドレスを着ていることで新婦さんはいつもより重量が増しています!
だからこそ、堂々と抱っこをし退場することで新郎さんに拍手の嵐!会場中が盛り上がること間違いなしです!
人前式を行う時の下準備
自由度が高い人前式。
魅力満点ですが人前式を行うに当たって注意したい点も。
覚えておきたい項目をご紹介します!
人前式では式次第の用意が必須
人前式を行うにあたって必ず準備しなければならないものがあります。
それは式次第です。
式次第とは挙式のプログラムが書かれているもの。
キリスト教式では、プログラムと共に賛美歌が載せられているのが一般的です。
こちらは挙式料の中に料金が含まれていることがほとんどで、会場で用意されていますが
人前式のプログラムは人それぞれなので、自分たちで式次第を用意する必要があります。
手作りする方もいますし、会場にオーダーするカップルも。
挙式を行うにあたって、式次第は必須アイテムなので直前で慌てないように人前式を行うと決めたら早めに用意を行いましょう。
両親に事前に伝えておく
人前式の中でそんなに奇抜なことをしない限りは、ゲストの方に前もって伝えておくことはしなくても良いでしょう。
ですが両親には人前式をやるということはしっかり伝えておきましょう。
中には厳格なキリスト教式をやって欲しい、と思っている場合もあります。
後々トラブルにならないように事前に伝えておくことがマストです。
式場にNGなことを聞いておく
自由度が高い人前式ですが、式場によっては人前式はOKでも、NGな演出がある場合があります。
例えばBGMは指定のものと決まっている場合や、あまりカジュアルすぎる演出は断られてしまう場合も。
人前式をしたいという気持ちがある場合は式場選びの際から、自分がやりたい演出が可能かどうか確認しておくのがおすすめです!
神様ではなく、ゲストに誓いを立てる人前式についてご紹介しました。
キリスト教式はなんか違う、やりたくない。と思ったら是非おすすめしたいスタイル。
2人らしさを大切にしたい方、是非人前式で納得のいく挙式を叶えてみませんか?
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