マタニティウェディングとは、その名の通り妊娠中に行う結婚式のこと。
現在、式場ではマタニティウェディングを対象とするプランがあるところも多くありますが、
マタニティウェディングにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
結婚式はほとんどの人にとって一生に一度だからこそ後悔したくないもの。
だからこそマタニティウェディングを終えた新婦さんに良かったと感じたこと、そして後悔したことなど体験談を聞きました!
マタニティウェディングの良いところや、我慢しなければならない点をリアルな声を交えてご紹介します。
<こんな方におすすめ>
・結婚式を控えているけど妊娠が発覚した
・結婚前に妊娠が発覚した
・妊娠中の結婚式に不安があるからこそリアルな声が知りたい
マタニティウェディングのメリット
まずはマタニティウェディングのメリットについて。
妊娠中に結婚式を行われた花嫁さんたちが感じたリアルな声と共にご紹介します。
マタニティフォトを一緒に撮影できる
妊娠期にしか撮影することのできないマタニティフォト。
マタニティウェディングを行うことで結婚式当日にマタニティフォトを一緒に撮影することができます。
ドレスやタキシードを着た状態で撮影したマタニティフォトは記念になりますし、
後日改めて撮影を行わなくても良いので節約にも繋がります。
リゾートウェディングだったため、海辺での撮影がプランについていました。お腹にふたりで両手を重ねた写真を何枚か撮影してもらって嬉しかったです。(妊娠7ヶ月に結婚式)
結婚式の準備が自分のペースでできる
子どもが産まれてからの結婚式の場合、子育ての合間に結婚式の準備をしないといけないため、バタバタしてしまうことも。
周りの両親などに預けて準備をすることもできますが、授乳などの問題でなかなか長時間は預けられない可能性もあります。
妊娠期であれば、まだ自分の時間をたっぷり持てることができるので空いた時間を結婚準備にあてることができます。
もちろん体調次第にはなりますが、凝ったDIYに挑戦することも可能です。
結婚式のときにお腹の中にいたことを伝えると子どもが喜ぶ
子どもは両親のことが大好き。
だからこそ、出産後のご夫婦から「うちの子供、結婚式のムービーを見るのが大好きなんです」という声をよく聞きます。
マタニティウェディングの場合、ムービーを見ながら「お腹にあなたもいたんだよ。」「ここにいるよ。一緒にいたんだよ。」
と伝えてあげると子どもはとっても喜んでくれます。
結婚式のビデオを見る度に「ここに○○ちゃんもいるんだよ〜」と一緒に動画を見ているおばあちゃんやお友達にお話してます。その姿が可愛く妊娠中の結婚式も良いものだなと思いました(妊娠6ヶ月で結婚式)
マタニティウェディングのデメリット
記念にもなるマタニティウェディング。
しかし、リアルな声を集めてみるとデメリットも。
花嫁さんたちが感じたというデメリットをご紹介します。
希望のウェディングドレスが選べない
現在ではマタニティウェディング専用のドレスも多くレンタルされていますが、
圧倒的にお腹が大きくない状態で着れるドレスの方が多いです。
そのため、思い描いていた理想のドレスが選択できない場合もあります。
また、お腹の出方は人それぞれ。
思っていた以上に胎児が大きくなり、平均よりお腹が膨らんでしまうということ。
ドレスは基本、着る人に合わせてお直しすることが多いですが、あまりにも大幅なサイズ変更が必要な場合はドレスの変更をお願いされる場合もあります。
私は身長が153センチしかありません。なので結婚式はドレスが格好よく見えるようにピンヒールを履こうと思っていました。ですが妊娠したためピンヒールは危ないと周りの人に反対されました。赤ちゃんのことを考えヒールの低い靴を選びましたが、ヒールが低い靴を合わせると裾が長すぎてしまうため、いいなと思ってたドレスを諦めないといけませんでした。それが心残りです。(妊娠5ヶ月で結婚式)
希望していた演出ができない
妊婦に無理は禁物。
基本的にマタニティプランなどがある結婚式場は妊婦さんにも優しい造りになっていることが多いですが、普段ならできる演出が妊娠中だと難しい場合もあります。
例えば暑い時期の野外の演出は熱射病の恐れなどがあるため断られる場合や、長い階段を使った演出は控えてほしい、と言われる場合も。
また、披露宴中などに体調次第では休憩が必要になる可能性があります。
そのため余裕のあるプログラムを求められ演出をカットせざるおえない場合も。
もちろん新婦さんの経過次第ではありますが、できる演出が限られることも考えられます。
披露宴会場の大階段が売りの式場を選びました。だけど妊娠中ということもあって披露宴入場は通常の階段ではない入り口を勧められました。強い希望があったわけじゃないけど大階段を降りてみたかったな。(妊娠6ヶ月で結婚式)
トイレが大変
妊娠中って思っている以上にトイレが近くなります。
後期になってくると、お腹が張っているため尿意を我慢するのも困難になってくるのです。
ですが結婚式中に新婦がトイレに行くことってとても大変。
ドレスの脱ぎ着は介添えが必要ですし、主役がしょっちゅう会場を抜けるわけにもいきません。
だからこそマタニティウェディングでは事前に、こことここでトイレにいきましょうとプランナーと打ち合わせをしておきます。
ですが演出などが押した場合トイレ時間がずれ込んでしまうことも多いのが現実。
なので大事なところで新婦がトイレで中座してしまうということがないように
演出を多く入れないなどの配慮も必要になってきます!
体調によっては直前キャンセルしなければならないこともある
結婚式も大切ですが、やはり1番は母子の健康です。
妊娠中に、安静にしてくださいと言われることって少なくありません。
早産の可能性がある場合、自宅安静や入院していないといけない場合も。
また思っていた以上に体調が良くない日が続き準備ができなかったり、
情緒不安定になってしまい当日に向けて不安が募ることもあるかもしれません。
そうなると、結婚式自体をキャンセル、または延期しなければならないこともあります。
マタニティウェディングの経験談
メリットもデメリットもあるマタニティウェディングですが、実際マタニティウェディングを行った人たちはどのように感じられているのでしょうか。
花嫁さんたちの体験談をご紹介します。
妊娠中に結婚式をしたことで家族や友人に家族となったことを認めてもらえた気がします。これからふたりで頑張っていきます、というより3人で頑張りますの方が説得力があったようで応援している!などの温かいと声をたくさん掛けてもらいました。
(妊娠6ヶ月で結婚式)
ふたりでの結婚式より家族になったことを実感できるマタニティウェディング。
子供が生まれて大きくなった時に「結婚式の時にお腹にいた子だね」とゲストから可愛がられることが多いという声も多く集まりました!
妊娠6ヶ月での結婚式。式場を決定した後すぐ妊娠が発覚したから、やるかどうか本当に迷いましたがプランナーさん、病院の先生、両親と話し合ってやることを決意。当初思っていた演出を削ったりしなければならなかったり、出産後の方が良かったかなとも思うこともあったけど。演出を少なくするおかげで友人や親戚の人たちと話す時間や写真を撮る時間をたくさん作ることができました。新郎も妊娠してたからこそ、たくさん招待状を書いてくれたり小物を作ってくれたりと協力的だった気がします。(妊娠してなかったらこんなに協力してくれなかったかも?)だからうちはマタ婚で良かったなと思ってます。
(妊娠5ヶ月で結婚式)
妊娠していたからこそ新郎さんが協力的だった、という声も多く集まりました。
そんな新郎さんを心強く感じ、準備期間に夫婦仲がますます深まるという素敵なエピソードも♪
妊娠7ヶ月(あと数日で8ヶ月)のお腹の大きな状態で結婚式を行いました。
(妊娠7ヶ月で結婚式)
昔から結婚式に憧れがあったからこそ
「自分の結婚式ではこれを着よう」とウェディングドレスは結婚式のずいぶん前から決めていました。
だからこそ結婚式が決まった時、まずドレス選びで一目惚れのドレスを試着しました。
だけどお腹周りがギリギリ。
ドレス選びの時はまだ4ヶ月でしたが、その時点でお腹周りに余裕がないと当然本番で着ることができません。
結婚式当日が7ヶ月というのもあり、お腹が大きい状態で着れるものを選ばないといけませんでした。
結婚式自体はとても良い思い出ですが、ウェディングドレスへの思いが強かったからこそ着ようと思っていたものが着れなかったのが心残りです。
親や主人は出産後、ウェディングフォトを撮れば良いと言ってくれましたが、実際に子供が生まれるとバタバタでいつの間にか結婚式から数年経ってしまいました。
そうなるとウェディングフォトっていつのタイミングで撮れば良いんだろう、、。まだ夢は叶わぬままです。
ウェディングドレスへの想いが強い場合、理想のドレスを選べなかったことは心残りになる場合も。
どうしても着たい1着がある場合は式場契約などを行う前に、そのドレスが予定している結婚式当日に着れるかどうかの事前チェックをおすすめします!
同棲生活4年、その中で結婚より先に妊娠してしまったため、なんとなくけじめがつけられてないような気がしてました。
(妊娠8ヶ月で結婚式)
ずっと結婚式に憧れてたこと、子どもを産んだ後だと金銭的な問題で結婚式はやらない気がして。
出産前にけじめとしてマタニティウェディングをやりました。妊娠中はお腹が張ったりすることもあって体調が不安でしたが仕事も早めに辞めることを決意して、ゆっくりと家で結婚式までの日々をDIYしたりしながら過ごしました。婦人科の先生にもOKをもらったので当日を迎えましたが、当日は体調も良くお腹の子もとても良い子でした。結婚式の誓いとかも、ちょっと小っ恥ずかしいと馬鹿にしてたけど、子どもがお腹にいる時に聞くと感動が二倍になりました。友人からの手紙やサプライズも含め、いつもより100倍位感性が豊かになってるからかワンワン泣いてしまいました。ちなみに旦那もめちゃくちゃ泣いてました。子どもがいることでいつもより涙腺が緩んで、周りにもありがとうという気持ちになったのかなと思います。
授かり婚、おめでた婚の場合、なかなか周りへの報告のタイミングが難しいもの。
また妊娠が発覚してから入籍や引越しなどのやらないといけないことが多いため、自分の中でも気持ちの区切りがつかないまま新生活に突入することもあります。
だからこそ妊娠期の時に結婚式を行うことで、報告にもなりますし自分の気持ちにけじめをつけることができます。
マタニティウェディング経験者のリアルな声をご紹介しました。
「やって良かった」という声が大半ですが、ウェディングドレスやシューズなど身に着けるものにこだわりがある場合は後悔が残ったという声も。
結婚式を行う時に何を大切にしているか。
それが料理の場合もあれば、演出の場合や衣装の場合もあります。
その優先順位は人によってそれぞれだからこそ、
マタニティウェディングを行うか、出産後に改めて結婚式を行うかは、その優先順位に沿って決めるのがおすすめです。
妊娠期の結婚式は、体調や結婚式を行う時期など普段より気にしないといけないことが多いのも事実ですが
お腹の中のプラス1人の家族と過ごすからこそ思い出に残りやすいかもしれません。
妊娠したことで結婚式を諦めないで。
ぜひふたりらしいマタニティウェディング、もしくは生まれた子供と一緒に過ごすファミリーウェディングを叶えてくださいね。
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